次の一手をともに考えるパートナー
経営とは、理と情の両方が求められる仕事だと、私は考えています。
経営者は、日々起こる問題に対して、自ら判断を下し続けなければなりません。
どの市場で戦うか、どこに資源を集中させるか、どうやって組織の力を引き出すか──
こうした判断には、感覚や勘だけでなく、構造的・科学的に考える視点が不可欠です。
たとえば「売上1億円を目指す」という目標も、それを実現する道筋が描けなければ、ただの掛け声に終わってしまいます。
一方で、どれほど戦略が正しくても、人が動かなければ成果にはつながりません。
人を巻き込み、組織を動かしていくには、経営者の価値観や姿勢、そして言葉が、周囲の信頼と共感を生み出すものでなければなりません。
理と情。
どちらか一方に優れた経営者は多くいますが、いずれかに偏ると、どこかで壁にぶつかります。
私はこれまで、PEファンドが投資した企業で経営を担い、再生や成長を支援してきました。
そのなかで強く感じるのは、短期間で結果を出すには、「構造を見直す視点」と「人を動かす力」の両方が不可欠だということです。
構造や仕組みはいくらでも見直せます。
でも、人の心はそうはいきません。
しかも、時代や環境によって常に変化していく。
この難題に、私自身、数えきれないほどの失敗を繰り返しながら、今もなお向き合い続けています。
経営は孤独な仕事です。
けれど、その決断一つひとつが、会社の未来をつくります。
i & Associatesのメンバーは、いずれも企業の経営現場で、責任ある立場として数々の判断と向き合ってきた経験があります。
だからこそ、経営の判断に迷う局面で、状況を整理し、「次の一手」をともに考えられるパートナーになれると信じています。
i & Associates 代表
伊藤 祝(いとう はじめ)
代表プロフィール|伊藤 祝
1987年、住友銀行(現・三井住友銀行)入行。法人部門・国際部門に19年間勤務。
多額の不良債権を抱えた企業に対する大規模な資産整理とグループ再編による健全化の支援や、銀行初となる商業用不動産の流動化など、いずれも高難度の案件を成功に導いたことが評価され、法人部門で最も優れた取引に贈られる最優秀ディール賞を通算3回受賞(当時、同行で3回受賞は初)。
2005年、カーライルグループと連携し、学生援護会(現・パーソルホールディングス)のMBOを実現。CFOとしてインテリジェンスとの統合を主導し、業界2位の人材サービス企業へと成長させる。
2008年、同じく投資先のキトー(現・Kito Crosby)ではCOOとして企業文化の再構築、M&A、グローバル展開を推進し、企業価値の飛躍的向上に貢献。
2015年に独立後は、日本政策投資銀行や外資系PEファンドのアドバイザーとして、複数の企業に関与し、CEO、CRO、CFO等としても経営の現場に携わる。
現在は、「質の高い経営支援を、中小企業にも手の届くかたちで提供する」という理念のもと、i & Associatesを主宰。民間企業の経営顧問に加え、複数の公的機関でもアドバイザーを務めている。
中小企業診断士。